毎月のスマホ代、家族4人で2万円超えは当たり前…と思っていませんか?最近の物価高で家計簿をじっくり見直す中で、「うちのスマホ代、やっぱり高すぎるかも…」と、その金額に改めて気づいた方も多いのではないでしょうか。
その気づき、素晴らしいです。実はそこが、家計の中で最も効果的に節約できる聖域(サンクチュアリ)なんです。
わかります。毎月のスマホ代、本当に高いですよね。私も以前は通信会社にいたので内情をよく知っていますが、実はほとんどの方が「払いすぎ」の状態なんです。でもご安心ください。この記事でお話しするのは、難しい専門用語一切なしで、ご家族のスマホ代を安全にグッと下げるための、たった3つのステップです。
この記事を読み終える頃には、あなたは「なんだか難しくて怖い」という不安から解放され、「これなら私にもできる!」という自信を持って、賢い家計管理への第一歩を踏み出せるようになっているはずです。一緒にやっていきましょう。
この記事を書いた人
元・大手通信キャリア社員
500世帯以上の家計相談を受け、特にITが苦手な方の通信費見直しで高い評価を得る。キャリア社員時代の経験から、業界の「当たり前」と利用者の「本音」のギャップを埋めることを信条としている。専門用語を一切使わず、あなたの隣に座って一緒に考えるパートナーとして、家計の固定費削減をサポートします。
まずは結論から。スマホ代節約の答えは「格安SIMへの乗り換え」一択です
スマホ代を節約する方法には、料金プランの見直しや不要なオプションの解約など、いくつか選択肢があります。しかし、毎月の負担を劇的に、そして根本的に解決したいのであれば、答えはただ一つ。「格安SIM」へ乗り換えることです。
なぜなら、毎月のスマホ代の大部分を占めているのは「通信費」そのものだからです。小さな見直しも大切ですが、通信をお願いする会社そのものを変えることが、最も大きな節約効果を生み出します。
✍️ ミナ(節約アドバイザー)からの一言アドバイス
【結論】: 小さなプラン見直しで満足せず、思い切って「乗り換え」を検討してください。
私も元通信キャリア社員として、以前は「プランの見直し」といった小さな改善をお勧めしていました。しかし、500世帯以上を見てきた今、考えは180度変わりました。
なぜ安いの?「格安SIM」のからくりを日本一わかりやすく解説します
「でも、そんなに安いのには何か裏があるんじゃない?」「通信が遅くなったり、繋がりにくくなったりしない?」というお声、本当によくいただきます。その不安、とてもよく分かります。しかし、ご安心ください。安さの理由はとてもシンプルです。
一言でいうと、格安SIMの会社(専門用語でMVNOと呼びます)は、ドコモやauといった大手キャリア(MNO)の通信アンテナを「間借り」して運営しているからです。
これは、家賃の高い一等地にお店を構えるデパート(MNO)と、そのデパートの一角だけを借りて営業するおしゃれな雑貨屋さん(MVNO)の関係に似ています。雑貨屋さんは、デパートが建てた立派な建物や設備をそのまま使えるので、自分でビルを建てるよりずっと少ない費用でお店を出せますよね。
それと同じで、格安SIMの会社は自前でアンテナを立てる莫大なコストがかからない分、私たちに安い料金プランを提供できるのです。使っている通信回線は大手キャリアそのものなので、「格安SIMだから繋がらない」ということは、ほとんどありません。

失敗しないための「乗り換えプロジェクト」3つのステップ
「理由は分かったけど、手続きがやっぱり面倒くさそう…」と感じますよね。多くの方が、この「情報収集」と「手続きの面倒さ」で疲れてしまい、結局そのままにしてしまうのが一番もったいないパターンです。
そこで、やるべきことを最小限に絞った「乗り換えプロジェクト」をご提案します。この3つのステップだけに集中すれば、誰でも確実に乗り換えを完了できます。
ステップ1:【現状把握】家族が毎月どれくらいデータを使っているか知る
まずは、敵を知ることから始めましょう。家族それぞれが、毎月どれくらいのデータ通信量(ギガ)を使っているかを確認します。これは、現在契約している携帯会社の「マイページ」にログインすれば、簡単に確認できます。この使用量が、新しい料金プランを選ぶための最も重要な基準になります。
ステップ2:【準備】「MNP予約番号」の取得と「SIMロック」の確認
次に、乗り換えの準備をします。やることは2つだけです。
- MNP予約番号の取得: これは「今の電話番号を、次の会社でもそのまま使うための整理券」のようなものです。これもマイページや電話で簡単に取得でき、手数料もかかりません。MNPとは、電話番号を維持したまま他社へ移行させる制度のことです。
- SIMロックの確認: 少し前のスマホだと、購入した会社以外のSIMカードが使えないように「SIMロック」という鍵がかかっている場合があります。これもマイページから無料で解除できますので、確認しておきましょう。(最近のスマホは、最初からSIMフリー、つまり鍵がかかっていない状態がほとんどです)
ステップ3:【申込みと設定】新しい会社を選んで、SIMカードを入れ替える
準備ができたら、いよいよ申込みです。ステップ1で確認したデータ使用量をもとに、自分たちに合った格安SIMの会社とプランを選び、ウェブサイトや店舗で申し込みます。
数日後に新しいSIMカードが届いたら、スマホの電源を切り、古いSIMカードと入れ替えます。その後、簡単な初期設定(説明書通りに進めれば10分程度で終わります)をすれば、プロジェクトは完了です!
鈴木家の場合どうなる?家族4人のモデルプランと注意点
では、鈴木A子さんのご家庭を例に、具体的にどれくらい安くなるのか、シミュレーションしてみましょう。
【鈴木家の現状】
- 家族構成: ご主人、A子さん、小学生のお子さん2人
- 現在のキャリア: 大手キャリア(MNO)
- 毎月の支払額: 約
25,000円
【乗り換え後のシミュレーション】
- 乗り換え先: 店舗サポートも充実している格安SIM(MVNO)の代表例、イオンモバイル
- プラン想定:
- ご主人: よく使うので10GBプラン
- A子さん: 主にWi-Fiなので4GBプラン
- お子さん2人: 4GBプランを共有
- 結果: 家族4人で合計
10,000円以下に抑えることも十分に可能です。
【シミュレーション】大手キャリア vs 格安SIM 家族4人の料金比較
| 項目 | 大手キャリア (現状) |
格安SIM (乗り換え後) |
節約効果 |
|---|---|---|---|
| ご主人 | 約 8,000円 | 約 2,000円 | – 6,000円 |
| A子さん | 約 7,000円 | 約 1,500円 | – 5,500円 |
| お子さん2人 | 約 10,000円 | 約 3,000円 | – 7,000円 |
| 合計(月額) | 約 25,000円 | 約 6,500円 | – 18,500円 |
| 合計(年額) | 約 300,000円 | 約 78,000円 |
– 222,000円 |
※上記はあくまで一例です。実際の料金はプランやオプションによって変動します。
【家族で乗り換える時の注意点】
- 契約名義人は誰?: 家族のスマホも、契約者がご主人名義になっていることが多いです。乗り換えの際は、名義人本人が手続きをする必要があります。
- 支払いをまとめる: 新しい会社でも、家族分の支払いを一つにまとめられるか確認しましょう。
- お子さんのスマホ: 小学生のお子さんがいる場合、有害サイトへのアクセスを防ぐ「フィルタリングサービス」が必須です。乗り換え先の会社で提供されているか、必ず確認してください。
よくある質問(FAQ)
最後に、多くの方が抱く最後の疑問に、Q&A形式でお答えします。
Q1. 今の電話番号は、本当にそのまま使えるの?
A1. はい、使えます。ステップ2で説明した「MNP予約番号」を取得すれば、電話番号は変わりません。
Q2. LINEの友達やトーク履歴は消えない?
A2. 消えません。LINEのアカウントは電話番号やメールアドレスに紐づいているため、SIMカードを入れ替えてもデータはそのままです。
Q3. 手続きがどうしても不安な時はどうすればいい?
A3. イオンモバイルのように、全国のショッピングモールに店舗がある格安SIM会社もあります。ウェブでの手続きが不安な方は、対面で相談しながら進められる会社を選ぶと安心です。
Q4. 乗り換えた後、今使っているスマホはそのまま使えますか?
A4. はい、今お使いのスマートフォンはそのまま使えます。ステップ2の「SIMロック解除」さえ済んでいれば、今お使いのスマホに新しいSIMカードを入れて使うことができます。
Q5. 違約金はかからないの?
A5. かつては「2年縛り」など高額な違約金がありましたが、現在は法律が変わり、ほとんどの場合で違約金はかからないか、かかっても1,000円程度になっています。
まとめ:今日からあなたも、賢い家計マネージャーへ
ここまでお疲れ様でした。スマホ代の節約は、一度見直せばその効果がずっと続く、最も効果的な固定費削減です。
- 結論: スマホ代を本気で節約するなら「格安SIMへの乗り換え」が最適解。
- 手順: やることは「①現状把握 → ②準備 → ③申込み」の3ステップだけ。
- 安心: 安いのには明確な理由があり、電話番号もスマホもそのまま使えます。
「難しそう」という漠然とした不安が、「これなら私にもできそう」という少しの自信に変わっていれば、これほど嬉しいことはありません。
これであなたも、家計を賢く管理できる立派なマネージャーです。浮いたお金で、家族旅行に行ったり、お子さんの習い事を増やしてあげたり…そんな未来を想像してみてください。
さあ、この記事を閉じる前に、最初の具体的な一歩を踏み出しましょう。今すぐ、ご家族が契約している携帯会社の「マイページ」を開いて、先月のデータ利用量を確認してみてください。それが、年間22万円の節約につながる冒険の始まりです。
[参考文献リスト]
- 総務省「携帯電話ポータルサイト」
- MMD研究所「2023年9月MVNOのシェア・満足度調査」

